アレキパ県(読み)アレキパ(その他表記)Arequipa

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレキパ県」の意味・わかりやすい解説

アレキパ〔県〕
アレキパ
Arequipa

ペルー南部,太平洋に面する県。県都アレキパ。北西-南東方向に連なるアンデスの西部山脈,その南西斜面の高原地帯,および山麓の狭い海岸平野から成る。山地にはミスティ,チャチャニなど万年雪をいただく標高 5000m以上の火山がそびえる。高原地帯から海岸平野にかけては雨が少く,特に海岸平野は乾燥し砂漠となっているが,山地から流れてくる河川の水を利用して灌漑が行われ,ワタイネサトウキビ,オリーブなどが栽培される。高地ではトウモロコシオオムギコムギジャガイモなどが栽培されるほか,放牧が盛んで,羊毛やアルパカ毛が大量に移出される。金,銀,銅,鉛などの鉱産物もある。主要交通路はパンアメリカン・ハイウェーと沿岸の港モイェンドからアレキパを経てアンデス山中のクスコ,プノと連絡する鉄道。面積6万 3345km2。人口 93万 9900 (1991推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android