20世紀西洋人名事典 「アレハンドロカソーナ」の解説
アレハンドロ カソーナ
Alejandro Casona
1903 - 1965
スペインの劇作家。
アストリアス県ベスーリョ生まれ。
オビエドとムルシアの大学で哲学、文学を学び、小学校教師をしながら、「陸を上がった人魚」(’34年)でローベ・デ・ベーガ賞を受賞し劇作家の道に入った。’39年に内戦で亡命、アルゼンチンで暮らすようになり、「漁夫なき舟」(’45年)、「木々は立ち枯れる」(’49年)、「暁夫人」(’44年)などを書いた。逃避劇が多いが、現実に逃避するのではなく、理想的なもの、超自然的なものへの飛躍を許さない現実に同意しないというテーマである。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報