アレンテージョ(その他表記)Alentejo

改訂新版 世界大百科事典 「アレンテージョ」の意味・わかりやすい解説

アレンテージョ
Alentejo

ポルトガル南部,おおむねアルガルベ地方を除くテージョ川以南の地域。北部アルト・アレンテージョ地方と南部のバイショ・アレンテージョ地方を併せた慣習的な呼称。面積2万6220km2,国土の28.5%を占め,人口53万5753(2001)。人口密度は21人/km2で,国内で最も低い。高温で乾燥した気候で,一般に,海抜200m以下のゆるやかに起伏する台地が広がり,自然景観は単調である。古くから大土地所有に基づく粗放農業が行われ,コルクガシオリーブのほか,小麦が盛んに栽培され,穀倉として有名。4月25日革命(1974)後,農地改革が実施された。
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アレンテージョ」の意味・わかりやすい解説

アレンテージョ
Alentejo

ポルトガル南部の地方。「テージョ川越え」の意で,同川以南の地をさした。北東部はアルトアレンテージョ地方,南西部はバイショアレンテージョ地方と呼ばれる。穀倉地帯として知られる。面積約2万 7000km2

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世界大百科事典(旧版)内のアレンテージョの言及

【ポルトガル】より

…大土地所有制が支配的で,大部分の農民は土地をもたず,地主は近郊の都市に居住する。1974年の革命後多くの集団農場が生まれ,エボラを中心とするアレンテージョは共産党の強力な地盤である。農民は日乾煉瓦やしっくい壁の家に住み,北部の石の文化に対して粘土の文化が支配的である。…

※「アレンテージョ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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