あわよい(読み)アワヨイ

デジタル大辞泉 「あわよい」の意味・読み・例文・類語

あわ‐よ・い〔あは‐〕

[形][文]あはよ・し[ク]《「あわい(間)よし」の音変化。中世近世語物事がうまくいくさま。都合がよい。
「―・いぞと心得、すきまなくうってかかりけり」〈幸若烏帽子折

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精選版 日本国語大辞典 「あわよい」の意味・読み・例文・類語

あわ‐よ・いあは‥

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]あはよ・し 〘 形容詞ク活用 〙 ( 「あわい(間)よし」の変化した語 ) 都合がよい。間(ま)がよい。運がよい。
    1. [初出の実例]「ちゃうはむ是を見て、あはよいぞと心得」(出典:幸若・烏帽子折(室町末‐近世初))
    2. 「ちょいとお辞儀の百疋が、あはよく三坐敷(みざしき)も重ると、てんと面白しで」(出典滑稽本浮世風呂(1809‐13)四)

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