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 アイ

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デジタル大辞泉の解説

あい〔あひ〕【間】

物と物とのあいだ。
「―の小門(くぐり)を開けて」〈木下尚江良人の自白
ひと続きの時間。あいま。
「喜ぶ―は少なくて」〈露伴・日ぐらし物語〉
間駒(あいごま)」の略。
間狂言(あいきょうげん)」の略。
人と人との仲。
「二人ノ―ガ悪ウゴザル」〈日葡
酒席で、二人が酒を飲んでいる中に第三者が入って、一方に代わって杯を受けて飲むこと。
「杯の回りも覚え、―するといふ事も知るぞ」〈浮・一代男・四〉
間(あい)の宿(しゅく)」の略。
間食(かんしょく)をいう女房詞

あいだ〔あひだ〕【間】

二つのものに挟まれた部分や範囲。あいま。「雲のから日がさす」「東京と横浜のを走る電車」
ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。あいま。「をあけて植える」「雷鳴がをおいて聞こえる」
ある範囲の一続きの時間。「眠っているに雨はやんでいた」
物事・現象などの相対するものの関係。「夢と現実のに大きなへだたりがある」
人と人との相互の関係。間柄。仲。「夫婦のがうまくいかない」「労資のをとりもつ」
ある限られた集合や範囲。…の中。「社員のにうわさが広まる」
ある範囲内における双方からみた中間。「をとって三万円にしよう」
(接続助詞のように用いて)原因・理由を表す。現代では文語文の手紙などに用いる。ゆえに。から。ので。「平穏に暮らし居り候御休心くだされたく」

あわい〔あはひ〕【間】

物と物とのあいだ。
「色白の細面、眉(まゆ)の―やや蹙(せま)りて」〈蘆花不如帰
事と事との時間的なあいだ。
「朝の供事(くじ)と夕供事との―に」〈言国卿記・文明十三年〉
人と人とのあいだがら。相互の関係。
「あらまほしき御―どもになむ」〈・桐壺〉
色の配合、取り合わせ。
「濃き衣に紅梅の織物など、―をかしく」〈・浮舟〉
折。機会。
「―あしければ、引くは常の習ひなり」〈平家・一一〉

かん【間】

[名]
物と物、場所と場所とを隔てる空間的な広がり。また、その距離。「天地の」「その約八キロ」「目睫(もくしょう)のに迫る」
ある時点とある時点とのあいだ。あるひと続きの時間。「そのの事情はわからない」「ボールが外野を転々とするに」
すきま。間隙(かんげき)。「多忙のを縫って出席する」「に乗じる」
心の隔たり。「を生じる」
[接尾]名詞に付いて、ある物事・時間・場所と他の物事・時間・場所とのあいだ、人と人との関係などの意を表す。「五日」「東京、大阪」「学校の連絡」「夫婦のもめごと」

かん【間】[漢字項目]

[音]カン(漢) ケン(呉) [訓]あいだ ま あい
学習漢字]2年
〈カン〉
二つの物のあいだ。ある範囲の中。「行間区間空間巷間(こうかん)山間中間民間林間
二つの時点のあいだ。「期間週間瞬間年間夜間
二つのあいだを隔てる。隔たり。すきま。「間隔間隙(かんげき)間接間断間一髪反間離間
ひそかにすきをうかがう。スパイ。「間者間諜(かんちょう)
疑いや非難をさしはさむ。「間然
〈ケン〉
1に同じ。「世間人間(にんげん)眉間(みけん)
長さの単位。約1.8メートル。「間竿(けんざお)九尺二間
〈ま〉「間際間近合間居間雲間谷間手間仲間波間昼間
〈あい〉「間狂言雨間谷間幕間山間
[補説]「間着(あいぎ)間服(あいふく)間(あい)の手」などの「間」は「合(あい)」を代用することもある。
[名のり]ちか・はし
[難読]狭間(はざま)

けん【間】

[名]長さの単位。1間はふつう6尺(約1.82メートル)の長さ。田や土地を測る場合は6尺5寸(約1.97メートル)、室内の畳の寸法では6尺3寸(約1.91メートル)をそれぞれ1間とすることもある。
[接尾]助数詞。
碁盤・将棋盤などの目数を数えるのに用いる。「三とび」「二びらき」
建物の正面の柱と柱との間、また、ひろく四方を柱で囲まれた空間を数えるのに用いる。「三十三堂」
「百八十―の廻廊をぞ造られける」〈平家・三〉

ま【間】

[名]
物が並んでいるときの空間。あいだ。あい。すきま。「車と車とのを置く」
家のひと区切りをなしている部屋。「次のに控える」
畳の大きさを表す名称。「京」「江戸
連続している事と事のあいだの時間。ひま。いとま。「食事をするもない」
話の中に適当にとる無言の時間。「話はが大切だ」
邦楽・舞踊・演劇などで、拍と拍、動作と動作、せりふとせりふなどのあいだの時間的間隔。転じて、リズムやテンポの意に用いる。「をとる」「を外す」
ちょうどよい折。しおどき。ころあい。機会。「を見計らう」
その場のようす。その場のぐあい。
家などの柱と柱との間。けん。
「我は南の隅の―より格子叩きののしりて入りぬ」〈・空蝉〉
[接尾]助数詞。
部屋の数を数えるのに用いる。「六畳と四畳半の二(ふた)
柱と柱のあいだを単位として数えるのに用いる。
「勢多の橋をひと―ばかりこぼちて」〈更級
建物や部屋の広さをいうのに用いる。2をもとにして、縦一間(ひとま)・横一間の広さを一間(ひとま)とする。
「六―の客殿へ跳り出で」〈太平記・一〉
障子の桟(さん)で囲まれた一区切りなど、一定の区切られた空間を数えるのに用いる。
「明かり障子の破ればかりを…なほ一―づつ張られけるを」〈徒然・一八四〉
[下接語]間(あい)の間合間空き間雨(あま)間生け間伊勢(いせ)間板の間田舎間居間岩間・畝(うね)間・江戸間応接間大間奥の間落ち間鏡の間額の間陰間風(かざ)間貸し間株間上(かみ)の間客間京間切れ間雲間下段の間格(ごう)間木(こ)の間小間作間狭(さ)間鞘(さや)の間三の間潮間借間上段の間透き間絶え間谷間近間茶の間中京間中(ちゅう)間ちょんの間束(つか)の間次の間露の間手間殿上の間胴の間時の間床の間土間中の間仲間波間日本間寝間狭(はざ)間階隠(はしがく)しの間梁(はり)間晴れ間半間庇(ひさし)の間一(ひと)間昼間広間深間仏間不(ぶ)間別間本間瞬く間間間雪間洋間欄間

まん【間】

《「ま(間)」の音変化》めぐりあわせ。運。
「―よくば勝軍の場」〈浮・新色五巻書・一〉

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百科事典マイペディアの解説

間【けん】

(1)尺貫法の長さの単位。おもに土地,建物などに使用。の実質的な長さが時代によって異なるため,尺と間の関係もそれに応じて変化しているが,1891年(明治24年)制定の度量衡法では1間=6尺(約1.818m)とされた。

間【ま】

日本の音楽,舞踊,演劇などの用語。拍と拍との時間的間隔。転じてリズムテンポの意にも用いられる。(1)拍の単位の意。伝統的な音楽で1つの拍子を2分割した場合に,第1拍を〈表間〉,第2拍を〈裏間〉という。

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世界大百科事典 第2版の解説

けん【間】

尺貫法における長さの単位。その起源は定かでないが,日本では中世以来測地用の慣用単位であり,その大きさは太閤検地の際は6尺3寸,江戸時代は6尺1分であったという。1891年制定の度量衡法では6尺(約1.818m)=1間,60間=1町,36町=1里とし,1間四方の面積を1歩(坪)とした。間はまた,中国古来から,柱と柱の間隔をいい,部屋や家屋の広さを表すのに用いた。【三宅 史】

ま【間】

人間の行動や表現にとって,リズムは本質的な構成原理であるが,間はそのリズムの変調現象の一種であり,特殊なかたちをとったリズムの現れ方だといえる。通常,リズムはさまざまな脈動,波動,周期運動のなかに見てとられるが,その本質は単なる機械的な拍節の反復ではない。それはむしろ,ひと息の緊張した生命の躍動であって,その流れが拍節の反復によって分断され,勢いを堰(せ)きとめられ,それによってかえって緊張を高めたときに生じる現象だ,と見ることができる。

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大辞林 第三版の解説

あい【間】

「間狂言あいきようげん」の略。
「間駒あいごま」の略。 「 -を打つ」
「間の手」の略。
物と物との間。あわい。 「此の鹿の目の-の/宇治拾遺 7
人と人との間柄。仲。 「二人ノ-ガ悪ウゴザル/日葡」
杯をやりとりし合っている二人の中に入って、第三者が杯を受けて返すこと。
「間あいの宿しゆく」の略。

あいだ【間】

二つのものにはさまれた、あいている部分。中間。 「駅から家までの-に停留所が二つある」 「本の-にしおりをはさむ」 「雲の-から月が見える」 「体重は常に五〇キロから五五キロの-だ」
ある範囲によって限られた一続きの時間。 「七時から八時までの-に食事をとる」 「夏休みの-にまとまった仕事を片付ける」 「勉強している-に夜が明けた」 「長い-かかって作品を仕上げる」
ものとものとを隔てる空間、または時間。間隔。へだたり。ま。 「二、三〇センチの-を置いて苗を植える」 「行ぎようと行との-をあける」 「 -を置いて雷鳴が聞こえる」
相対する二つの対象の関係。 「日本と西欧の-には、歴史や文化に大きな相違がある」 「横綱と大関の-にはあまり力の差はない」
複数の事物が構成する一つのまとまり。 「政治家の-では常識だ」 「生徒の-に流行している遊び」
人と人、ものとものの関係。間柄。仲。 「二人の-は親も認めている」
二つのものの平均。中間。 「双方の主張の-をとって」
大体の範囲。およその見当。あたり。頃。 「やうやう、朱雀の-に、この車につきて/平中 25」 「五六歳に成る-、泥土を以て仏の像を造り/今昔 11
二つの事物のうちどちらか。 「宮中の大臣共を召されて鹿・馬の-を御尋ね候べし/太平記 26
(形式名詞) 活用語の連体形に付いて、接続助詞のように用いる。記録体・和漢混交文に多く用いられた。
単に前の叙述を後の叙述に続ける。ところ。 「鹿を射むと思て待ち立てりし-、俄にわかに虎来て喰らはんとせし時/今昔 1
前の叙述が後の叙述の理由・原因であることを表す。ゆえに。 「後に、さかしき人々書きいれたる-、物語多くなれり/宇治拾遺
[句項目]

あわい【間】

物と物のあいだ。また、あいだの距離。ま。 「下町の雑沓する巷と巷の-に挟まりながら/秘密 潤一郎
時間と時間とのあいだ。時間的隔たり。 「帝相崩之下に四十年ばかり-がありて/史記抄 2
人と人の間柄。相互の関係。 「珍しげなき-に世の人も思ひ言ふべき事/源氏 乙女
色の取り合わせ。配色。 「山吹・紅梅・薄朽葉、-よからず/堤中納言 貝あはせ
おり。形勢。 「 -悪しかりければ引くは常の習なり/平家 11

かん【間】

[1] ( 名 )
あいだ。物事や場所、また時間などについていう。 「生死の-をさまよう」 「その-、沈黙が続いた」 「指呼の-」
好機。 「 -に乗ずる」
気持ちのへだたり。仲たがい。
( 接尾 )
名詞に付いて、「(…と…との)あいだ」の意を表す。物事・時間・空間・人と人との関係などについていう。 「三日-」 「東京・大阪-」 「業者-の取引」
[句項目]

けん【間】

[1] ( 名 )
長さの単位。近世以降一般化した単位。1891年(明治24)、度量衡法に基づいて、一間を六尺(約1.818メートル)とする尺貫法の単位として定めた。1958年(昭和33)以降法定単位としては廃止。 → ま(間)
古く、建物の正面の柱と柱の間のこと。
( 接尾 )
助数詞。
建築で、柱と柱との間を数えるのに用いる。 「三十三-堂」 → ま(間)
碁・将棋で、目数を数えるのに用いる。 「三-とび」

はざま【間】

姓氏の一。

ま【間】

[0] ( 名 )
空間的な間隔。
物と物とのあいだの空間。すきま。 「木の-」 「少し-をあけて座布団を敷く」
家屋内の一区切り。部屋。古代では、几帳きちよう・障子などで区切られた区画も「ま」と呼んだ。 「次の-」 「六畳の-」 「中の-は院のおはしますべき御ましよそひたり/源氏 若菜下
ある物の位置する空間を漠然とさす語。あたり。 「こもりくの泊瀬はつせの山の山の-に/万葉集 428
建物の柱と柱のあいだ。 「御簾どもを、その-に当たりて居給へる人々寄りつつ巻き上げ給ふ/紫式部日記」
時間的な間隔。
事と事とのあいだの時間。ひま。 「出発までにはまだ-がある」 「 -もなく電車が来る」
事が継続しているあいだの時間。ある状態が続いているあいだ。 「休む-もない」 「知らぬ-に行われる」
日本の伝統芸能(音楽・舞踊・演劇など)で、拍と拍(動作と動作)のあいだの時間的間隔。転じて、リズムやテンポの意にも用いられる。 「 -の取り方がうまい」 「 -を外す」
適当な時機。機会。しおどき。 「 -をうかがう」 「 -を見計らう」
その場の具合。雰囲気。 「 -の悪い思いをする」
( 接尾 )
助数詞。
部屋の数を数えるのにいう。 「六畳ふた-のアパート」
柱と柱のあいだを単位として数えるときに用いる。実際の長さは一定せず、平安時代には一〇尺ほどであったが、一五世紀末頃に六尺五寸が多く用いられ、土木における長さの基準となった。これに対し徳川幕府が1649年に一間ひとまを六尺と定めてから主に関東・東北地方で用いられるようになり、しだいに「けん(間)」が長さの単位として定着してきた。 「勢多の橋をひと-ばかりこぼちて/更級」 → けん(間)京間きようま田舎間いなかま
建物や部屋の広さをいうのに用いる。の長さをいう「ま(間)」をもととし、縦一間ひとま・横一間の広さを一間ひとまとする。 「六-の客殿へ跳り出で/太平記 1
障子の桟さんで囲まれた一区切りなど、一定の区切られた空間を数えるのに用いる。 「なほ一-づつ張られけるを/徒然 184

まん【間】

〔「ま(間)」の撥音添加〕
めぐりあわせ。運。ま。 「悦べ〱、-が直つて来たぞ/歌舞伎・幼稚子敵討」

出典|三省堂
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単位名がわかる辞典の解説

けん【間】

尺貫法の長さの単位。1間は6尺。約1.818m。日本古来の単位で、主に土地・建物などに用いた。現在では、商取引上での使用が禁止されている。

出典|講談社
(C)Kodansha.
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説


けん

尺貫法」のページをご覧ください。


日本音楽の用語。間拍子ともいう。リズム,拍節,テンポなどを示す。 (1) リズム 音と音との間の意味であるが,特に打楽器的性格をもつ邦楽器演奏においては,間隔の微妙な伸縮の取り方が重視される。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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世界大百科事典内のの言及

【石見検地】より

…江戸幕府の代官頭大久保石見守長安が実施した検地。徳川家康の関東入国以来,大久保長安は1590年(天正18)9月武蔵国多摩郡経久郷(府中市)の検地を上限として検地を行うが,石見検地という場合,通常は慶長年間(1596‐1615)に武蔵,甲斐,美濃,越後,石見などに実施した検地をいう。石見検地は300歩を1反とし,従来の1間=6尺5寸を6尺1分に短縮し打ち出しの強化をはかったが,反面地域によっては旧来の貫文制を踏襲した検地も行った。…

【検地竿】より

…間竿(けんざお)ともいう。太閤検地以来,検地の際に使用された測量用具で,検地のことを竿入・竿打などともいった。…

【検地条目】より

…太閤検地も当初はまだ従来の慣習を踏襲するところがあったが,数年の施行過程をへてしだいに統一規準を設ける方向にすすみ,1589年(天正17)には検地条目の体裁をもった秀吉朱印状が出された。これは5間×60間=300歩を1反とすること,上田は京枡1石5斗(約270.6l),以下2斗(約36.1l)下り,上畑は1石2斗,以下2斗下りなどの斗代とすること,検地役人の非法禁止など,将来の検地条目の根幹となる内容5ヵ条からなっている。その後検地条目は毎年のように出されていき,最もまとまった94年(文禄3)の12ヵ条に至っている。…

【尺】より

…したがって1尺は約30.303cmであり,分量単位は1/10尺の寸,以下十進法による分(ぶ),厘,毛である。倍量単位は寸法用と距離・間隔用に分かれ,寸法用の倍量単位は10尺に等しい丈,距離用の倍量単位は6尺の間(けん),60間の町,36町の里である。(2)鯨尺の尺。…

※「間」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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