アンゴラ兎(読み)アンゴラウサギ

デジタル大辞泉 「アンゴラ兎」の意味・読み・例文・類語

アンゴラ‐うさぎ【アンゴラ×兎】

飼いウサギの一品種。小形で、白い絹状の長毛をもつ。アンゴラ地方原産といわれ、フランスなどで改良されたもの。
[類語]野兎雪兎穴兎飼い兎

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精選版 日本国語大辞典 「アンゴラ兎」の意味・読み・例文・類語

アンゴラ‐うさぎ【アンゴラ兎】

  1. 〘 名詞 〙 イエウサギの一品種。トルコのアンゴラ(現アンカラ)地方の原産とされ、イギリス、フランスなどで改良された。白色褐色灰色などの長い綿毛におおわれる。採毛用に飼い、モヘアなどの洋服生地に利用する。〔モダン常識語辞典(1935)〕

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知恵蔵mini 「アンゴラ兎」の解説

アンゴラウサギ

ウサギ一種。原産地はトルコのアンカラ(旧アンゴラ)地方で、フランスで毛用種が作り出されイギリスでさらに改良された。中型(体重2.5キロ~3.5キロ)で耳が短く、全身が12~15センチに達する柔らかく美しい毛で覆われている。毛色は白色、灰色、黒色、褐色と様々だが、白色が毛用として好まれる。毛は年に3~4回採ることができ、毛糸織物などに用いられる。毛の生産量の約90%は中国産であり、毛をむしり取る苦痛の大きい採毛方法を用い飼育環境も劣悪として、動物愛護団体「PETA」が2013年より反対キャンペーンを行い、中国の農場10カ所で入手した生産工程の動画を公開。こうした現状を受けて、カルバンクラインGAP、H&Mなどの大手アパレル企業がアンゴラウサギの毛の使用を中止した。15年2月には、アパレルチェーン「ZARA」などを展開するインディテックスが、傘下のチェーン店全6400店舗でアンゴラウサギの毛を使用した商品の販売中止を発表した。

(2015-2-13)

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世界大百科事典(旧版)内のアンゴラ兎の言及

【アンゴラ[種]】より

…(1)ウサギの1品種(イラスト)。トルコのアンカラ(旧名アンゴラ)地方原産で,イギリスとフランスで改良された毛用種。体は中型(体重2.5~3.5kg)で耳は短く全身柔らかい長毛で覆われている。毛色には白色,褐色,灰色,黒色といろいろあるが,白色種が喜ばれる。毛長は15cmにも達し絹糸様で美しい。年に3~4回剪毛(せんもう)し産毛量は500gくらい。毛は毛髄を欠くので軽くて保温性に富み,毛糸や織物に用いられる。…

※「アンゴラ兎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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