アンチパトロス(英語表記)Antipatros

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンチパトロス」の意味・わかりやすい解説

アンチパトロス
Antipatros

[生]前397頃
[没]前319頃
古代マケドニア将軍摂政 (在位前 334~323) 。フィリッポス2世に仕え,2世の死後,その子アレクサンドロス3世 (大王)のマケドニア王位継承を助け,大王の東方遠征中マケドニア本国の統治を委託された。大王の死後,「後継者 (ディアドコイ ) 」の一人となり,大王の異母兄フィリッポス3世アリダイオスと大王の死後生れた子アレクサンドロス4世を共同統治の王とし,自身は摂政となった。大王の死後,マケドニアとギリシア諸国は対立し,ラミア戦争に際しては,ギリシア同盟軍を破り,反マケドニアの指導者であったアテネを徹底的に押え,ペロポネソス諸島に親マケドニアの寡頭政府を樹立させた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android