ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンチパトロス」の意味・わかりやすい解説
アンチパトロス
Antipatros
[没]前319頃
古代マケドニアの将軍,摂政 (在位前 334~323) 。フィリッポス2世に仕え,2世の死後,その子アレクサンドロス3世 (大王)のマケドニア王位継承を助け,大王の東方遠征中マケドニア本国の統治を委託された。大王の死後,「後継者 (ディアドコイ ) 」の一人となり,大王の異母兄フィリッポス3世アリダイオスと大王の死後生れた子アレクサンドロス4世を共同統治の王とし,自身は摂政となった。大王の死後,マケドニアとギリシア諸国は対立し,ラミア戦争に際しては,ギリシア同盟軍を破り,反マケドニアの指導者であったアテネを徹底的に押え,ペロポネソス諸島に親マケドニアの寡頭政府を樹立させた。
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