20世紀西洋人名事典 「アーサーラッカム」の解説
アーサー ラッカム
Arthur Rackham
1867 - 1939
英国の挿絵画家。
ロンドン生まれ。
典型的な中流家庭に生まれ、虚弱体質のため学校中退後ロンドンの火災保険会社に勤務。傍らランベス、スレイド両美術学校で絵画の基本を学び、やがて雑誌「ウェストミンスター・バジェット」のスタッフとして挿絵の仕事に従事。多色平版印刷の実用化で繊細な水彩画が忠実に再現され、本の挿絵で本領を発揮、「ケンジントン公園のピーター・パン」(1906年)、「夏の夜の夢」(’08年)の美しくユーモラスな妖精画により人気を博し、「グリム童話集」(1900年)、「たのしい川べ」(’40年)等の挿絵がある。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報