現代外国人名録2016 「アーシュラル・グウィン」の解説
アーシュラ ル・グウィン
Ursula Kroeber Le Guin
- 職業・肩書
- SF作家,ファンタジー作家
- 国籍
- 米国
- 生年月日
- 1929年10月21日
- 出生地
- カリフォルニア州バークレー
- 旧名・旧姓
- Kroeber
- 学歴
- ラドクリフ大学卒,コロンビア大学卒
- 受賞
- ヒューゴー賞〔1969年・1974年〕「闇の左手」「所有せざる人々」,ネビュラ賞〔1969年・1974年〕「闇の左手」「所有せざる人々」,ホーンブック賞「ゲド戦記」,ニューベリー賞「こわれた指輪」,全米図書賞(児童文学部門)〔1972年〕「さいはての島へ」,カフカ賞〔1986年〕「オールウェイズ・カミングホーム」
- 経歴
- ラドクリフ大学とコロンビア大学で、フランスとイタリアのルネッサンス期文学を専攻。フルブライト奨学生としてパリに留学し、そこで知り合った夫と1951年に結婚。’62年作家としてデビュー。’69年に発表した長編「闇の左手」と’74年の「所有せざる人々」でヒューゴー賞とネビュラ賞のダブル受賞を2度も果たした。さらに’73年「世界の合言葉は森」でヒューゴー賞中短編部門、’74年「オメラスから歩み去る人々」でヒューゴー賞短編部門、’76年「ニュー・アトランティス」でヒューゴー賞中短編部門をそれぞれ受賞。また児童ファンタジーの傑作「ゲド戦記」3部作(’68〜72年)でホーンブック賞、「こわれた腕輪(ゲド戦記2)」(’71年)でニューベリー賞、「さいはての島へ(ゲド戦記3)」(’72年)で全米図書賞児童文学部門をそれぞれ受賞した。’90年18年ぶりに「ゲド戦記」の4巻目「帰還」を発表して注目を集め、2001年5巻目にあたる「アースシーの風」を刊行。文化人類学、心理学、文学などの幅広い教養をもとに、社会・思想・性などについて、現代への大胆な批評を盛り込んだ作品を書き、“SF界の女王”と呼ばれる。他の作品に「マラフレナ」(’79年)、「オールウェイズ・カミングホーム」(’86年)、「空飛び猫」「魔法の猫」など。近年は“フェミニズムの旗手”としても積極的な発言と行動を続けており、評論集に「夜の言葉」「世界の果てでダンス」がある。
出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報