イェーナンジャウン(その他表記)Yenangyaung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イェーナンジャウン」の意味・わかりやすい解説

イェーナンジャウン
Yenangyaung

ミャンマー中西部,マグウェ管区マグウェ郡の行政中心地。エイヤーワディ川に臨み,北方には聖山ポパ山がある。北方 50kmのチャウを含め,ミャンマー最大の油田地帯。油田は 11~13世紀のパガン(蒲甘)朝の頃から付近の住民によって手掘りが行なわれ,18~19世紀のコンバウン朝では重要な産業となっていた。20世紀初頭からイギリスによる開発が進み,1938年には 1億1000万ガロンを産出したが,第2次世界大戦で荒廃し,産出量は戦前の 5分の1に減少した。今日では全面的に国有化され,新油田の開発が行なわれている。エイヤーワディ川河岸に石油積出港があり,鉄道駅があるほか,パイプラインヤンゴン対岸のタニン港(シリアム港)と結ばれている。人口 8万2545(1993推計)。

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