精選版 日本国語大辞典 「いかぬ」の意味・読み・例文・類語 いか‐・ぬ 〘 連語 〙 ( 動詞「いく(行)」に打消の助動詞「ぬ」の付いたもの )① 物事がうまく運ばない意から、不可能を表わす。できない。だめだ。いかない。いかん。→行く[ 一 ]⑧。[初出の実例]「ホホよい了簡。いかぬとしってなぜ立たぬ」(出典:浄瑠璃・菅原伝授手習鑑(1746)一)「イヤ御隠しなさったとてソリャいかぬ」(出典:花間鶯(1887‐88)〈末広鉄腸〉下)② 非難、禁止の意を表わす。よくない。いけない。[初出の実例]「京はかたの帯をしめいかぬ木刀さし」(出典:洒落本・両国栞(1771))③ 安永(一七七二‐八一)ごろの流行語。不粋である。[初出の実例]「若者(わかいもの)も、はやいかぬしんござと思ひ」(出典:洒落本・百安楚飛(1779)) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例