イカロスの翼(読み)イカロスのつばさ

故事成語を知る辞典 「イカロスの翼」の解説

イカロスの翼

人間が生み出した技術への過信を、戒めることば。

[使用例] ろうで固めたイカロスの翼のように、一面飛行機が繊細でもろい存在である点は、ゼロ戦の頃と少しも変わっていない[杉山隆男*兵士を見よ|1998]

[由来] アポロドーロス「ギリシャ神話」などに見える物語から。迷宮に閉じ込められた人間、イカロスは、父が作った人工の翼をつけて飛び立ち、迷宮を脱出します。ところが、夢中になって舞い上がっているうちに、あまり高く飛んではいけないという父の戒めを忘れてしまいました。その結果、太陽の熱によって糊が溶けて翼が壊れてしまい、そのまま海に墜落して死んでしまったということです。

出典 故事成語を知る辞典故事成語を知る辞典について 情報

1969年から続く英国の文学賞「ブッカー賞」の翻訳書部門で、他言語から英語に翻訳された優れた作品に贈られる。翻訳者の仕事を重視し、賞金5万ポンド(約970万円)は作家と翻訳者で折半される。2005年...

国際ブッカー賞の用語解説を読む