迷宮に入る(読み)めいきゅうにいる

  • に 入(い・はい)る
  • めいきゅう
  • 迷宮

精選版 日本国語大辞典の解説

事柄が入りくんで、容易に解決がつかなくなる。
※明暗(1916)〈夏目漱石〉七七「お延が訊けば訊く程、お時が答へれば答へる程、二人は迷宮(メイキウ)に入(ハイ)る丈であった」

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故事成語を知る辞典の解説

抜け出せないような状況に入り込むことのたとえ。特に、犯罪などで、犯人の見当がつかなくなることをいう。

[使用例] 謎の女は人を迷宮に導いて、なるほどとわせる。ふうんと云わせる。灰吹をぽんと云わせる。しまいには腕組をさせる[夏目漱石*虞美人草|1907]

[由来] アポロドーロス「ギリシャ神話」に載っている伝説から。クレタ島の王、ミノスは、が生んだ凶暴な怪物ミノタウロスを、非常に複雑な通路を持つ「迷宮(ラビリンス)」という建物の奥に閉じ込めました。そして、ミノタウロスへの生けにえとして、支配下にあったアテナイの街から九年に一度、七人の少年と七人の少女を送らせました。その少年少女たちは、いったん迷宮に入ったら最後、決して外に出て来ることはありませんでした。アテナイの王子テセウスはその状態を憂え、自ら生けにえの一人となって、迷宮へと向かいます。そして、アリアドネという少女の助けにより、入り口から糸を張って奥へと進み、ミノタウロスを退治したあと、その糸をたどって無事に脱出することができたのでした。

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