イグナチオス(その他表記)Ignatios of Antioch

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「イグナチオス」の意味・わかりやすい解説

イグナチオス[アンチオキア]
Ignatios of Antioch

[生]?
[没]110/117. ローマ
使徒時代の教父,アンチオキア司教。トラヤヌス帝治下に野獣餌食とされて殉教。小アジア経由でローマに護送される間に各地教会にあてギリシア語で書いた7通の書簡現存。高い史料的価値をもつこの書簡のなかで,正統的三位一体論や位階的教会組織への確信を披瀝しているほか,初めて聖餐 eucharistia等の語を術語として用いている。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android