大学事典 「イスタンブル大学」の解説
イスタンブル大学[トルコ]
イスタンブルだいがく
トルコ共和国最大の都市イスタンブルにある国立大学。大学の公式見解では,オスマン帝国がコンスタンティノープルを征服(1453年)した直後に設置された教育施設が起源とされ,校章にもその年が刻まれているが,直接の前身は19世紀中葉に構想され,開校と閉鎖を繰り返した後,1900年に再開された帝国大学(トルコ)(ダーリュリュフュヌーヌ・シャーハーネ(トルコ))である。このときイスラームの神学部,理学部,文学部が新設され,既存の法学校(1880年設立)と医学校(1867年設立)も,当大学の法学部と医学部として扱われるようになった。その後,第2次立憲政が開始された1908年に,両大学は正式に帝国大学の学部とされた。そして共和国建国後の1933年に,イスタンブル大学(イスタンブル・ユニヴェルシテスィ(トルコ))と改称された。2013年現在,20学部,17研究所,9実業校,芸術院などを有する,国内最大規模の大学である。
著者: 長谷部圭彦
出典 平凡社「大学事典」大学事典について 情報