イソウロウグモ(読み)いそうろうぐも

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イソウロウグモ」の意味・わかりやすい解説

イソウロウグモ
いそうろうぐも / 居候蜘蛛
[学] Argyrodes spp.

節足動物門クモ形綱真正クモ目ヒメグモ科イソウロウグモ属の総称。糸を出す能力がありながら自分の網を張らずに、ほかのクモの網で暮らす、いわゆる居候をし、その網にかかった虫を捕食する。ときには網の主であるクモを襲うことがある。また、なかには卵嚢(らんのう)をその網につるものがいる。クサグモの網には褐色のチリイソウロウグモ、オニグモコガネグモの網には銀色シロカネイソウロウグモジョロウグモやオニグモやゴミグモの網には赤橙(せきとう)色のアカイソウロウグモが宿ることがある。同類のヤリグモは居候生活をせずに、ほかのクモを襲う。日本に数種があり、本州以南に分布する。

[八木沼健夫]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

「歓喜の歌」の合唱で知られ、聴力をほぼ失ったベートーベンが晩年に完成させた最後の交響曲。第4楽章にある合唱は人生の苦悩と喜び、全人類の兄弟愛をたたえたシラーの詩が基で欧州連合(EU)の歌にも指定され...

ベートーベンの「第九」の用語解説を読む