山川 世界史小辞典 改訂新版 「イタリア,工場占拠事件」の解説
イタリア,工場占拠事件(イタリア,こうじょうせんきょじけん)
1920年初めからイタリアの金属労働者組合は,経営者に労働協約の締結を要求してストライキを重ねた。経営者側は工場閉鎖でこれに応えたため,ミラノの組合は8月30日工場占拠を決定。続いてトリノでも金属労働者による工場占拠が行われた。トリノの工場占拠は工場評議会運動として進められたが,社会党は指導力を発揮できず,最後はジョリッティ首相が介入して,労働者側の敗北で終了した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報