イニシエーション・ラブ(読み)いにしえーしょん・らぶ

知恵蔵mini 「イニシエーション・ラブ」の解説

イニシエーション・ラブ

作家・乾くるみによる小説。2004年に原書房より発行され、05年「第58回 日本推理作家協会賞 長編及び連作短編集部門」候補となった。テレビで紹介されてから爆発的に売れ行きが伸び、14年10月現在、112万部超の売上げとなっている。全編文章による仕掛け(叙述トリック)が仕組まれており、最後から2行目以降を読むと突如、恋愛小説から全く違った小説(ミステリー)に変貌すると話題になった。叙述トリックは文章でこそ通用するものであるため映像化は不可能とされてきたが、映像ならではのトリックを用いて、15年に松田翔太主演・堤幸彦監督により映画化・公開されることが決定した。

(2014-10-16)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

デジタル大辞泉プラス 「イニシエーション・ラブ」の解説

イニシエーション・ラブ

①乾くるみの恋愛ミステリー小説。2014年刊。タロットモチーフとした「タロット・シリーズ」の作品ひとつで、テーマとなるタロットカードは「恋人」のカード
②①を原作とした2015年の日本映画。監督:堤幸彦、出演:松田翔太、前田敦子ほか。

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