高浜原発

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

高浜原発

1号機は1974年、2号機は75年、3、4号機は85年に営業運転を始めた。いずれも九州電力川内原発(鹿児島県)と同じ加圧水型炉(PWR)で、東京電力福島第一原発沸騰水型炉(BWR)とは異なる。出力は3、4号機が各87万キロワット。1、2号機は各82.6万キロワット。1号機は2011年1月から、2~4号機は福島第一原発事故後、12年2月までに定期検査のため運転を停止していた。

(2016-01-30 朝日新聞 朝刊 1総合)

高浜原発

4基で計339.2万キロワットを出力。関電社員約500人と、定期検査中約2500人(運転中約1500人)の協力会社の従業員が働く。1974年の1号機から順次運転を始めた。再稼働した4号機には、一部にウランプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料が搬入されている。

(2017-05-18 朝日新聞 朝刊 2社会)

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百科事典マイペディアの解説

高浜原発【たかはまげんぱつ】

関西電力・高浜原子力発電所。福井県大飯郡高浜町。1〜4号機のいずれも加圧水型軽水炉。1号機は1974年,2号機は1975年,3号機,4号機は1985年に運転を開始。3号機は2011年1月,プルサーマル運転開始。2013年7月に施行された原子力規制委員会の新規制基準では,過酷事故対策や地震・津波対策など厳しい基準が設定された。関西電力はフランスに再処理を委託。2013年4月,フランスからウラン混合化合物(MOX)燃料を積んだ輸送船が出発,6月27日日本に到着。関西電力は7月に大飯原発とともに高浜3号機,4号機の審査を原子力規制委員会に申請したが,規制委員会は高浜原発の津波の高さ想定を指摘,関西電力側は想定を見直して新たな防潮設備を追加する計画を発表した。追加設備は取水口側の防潮ゲート(道路側の高さ6.5m)と放水口側の防潮堤(高さ6m)。さらに関西電力は2015年3月としていた追加設備完成時期を2014年3月に前倒しする意向を示した。また2014年2月原子力規制委員会は,2013年6月に輸入された3号機のプルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料20体について,輸入燃料体検査の合格証を関西電力に交付した。高浜3号機の再稼働時にMOX燃料を使えるようになった。関西電力は,2014年夏までに再稼働させたい考えだったが,2014年3月規制委員会は九州電力の川内原発の審査を優先する考えを提示。関西電力は2011年度,2012年度と2年連続で2000億円以上の最終赤字を計上し,2013年度も974億円,2014年度も589億円の赤字となった。黒字化には大飯,高浜の2原発の4基の再稼働が必要であるとして,川内原発に続き優先審査に入ることに望みをつなげた。2015年2月原子力規制委員会は,高浜原発3,4号機が〈新規制基準を満たしている〉と正式に認めた。九州電力川内原発に続いて2例目である。地元住民らは2014年12月,関西電力を相手取り,大飯原発3,4号機とともに高浜原発3,4号機の再稼働差し止めの仮処分を福井地裁に申請。2015年4月,福井地裁(樋口英明裁判長)は,国がつくった新規制基準を〈合理性を欠く〉として仮処分を決定したが,決定を不服とした関西電力の申し立て異議について福井地裁が異議を認め仮処分決定を取り消した。2016年1月29日に3号機,2月26日に4号機が再稼働したが,その3日後の2月29日に4号機が,続く3月10日には3号機が再び停止した。

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知恵蔵miniの解説

高浜原発

福井県大飯郡高浜町田ノ浦1に位置する関西電力株式会社の原子力発電所。正式名称は高浜発電所。加圧水型軽水炉の原子炉1号機〜4号機により発電する。1970年に着工され、1974年11月から1号機による営業運転を開始。以降75年11月に2号機、85年1月に3号機、同年6月に4号機が運転開始した。99年6月に同施設でのプルサーマル計画が了承され、同年10月にそのための燃料(MOX燃料)受け入れが始まったが、同年12月にMOX燃料データ改ざんによりプルサーマルの中止が決定された。2011年1月には3号機でプルサーマルによる本格運転が再開されたが、福島第一原発事故の影響を受け、12年2月までに定期検査によりすべての原子炉が停止した。16年1月29日に3号機が、同年2月26日に4号機が再稼働したが、その3日後の29日、4号機が機器トラブルにより緊急停止。同年3月9日には大津地方裁判所が、3・4号機について関西電力に運転停止を命じる仮処分の決定を出した。

(2016-3-11)

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