イマリマリフ
いまりまりふ
漢字表記地名「稀府」のもとになったアイヌ語に由来する地名。コタン名のほか河川名としても記録されている。当地一帯は近代に入って稀府村に包含された。仮名表記では「イマリマリフ」のほか「イマレマレフ」(駅路抵記・観国録)、「エマレマレツプ」(東海参譚)、「ヱマレマレフ」(「観国録」、玉虫「入北記」)などとも記される。語義は板本「東蝦夷日誌」に「名義、游ぐ形云り。一説、川上にアイノチセ大窟と云窟有、依て号ると」という記述がある。有珠山の噴火により人口の変動があったらしく、「廻浦日記」に「此辺昔は土人無りし所なるが、嘉永丑年三月十五日の山焼より土人共多く引き移り来りて家居する也。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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