20世紀西洋人名事典 「イルマリキアント」の解説
イルマリ キアント
Ilmari Kianto
1874 - 1970
フィンランドの作家。
フィンランド北部スオムッサルミ生まれ。
フィンランド北部の僻地スオムッサルミに生まれる。生地地方のみじめな人間の生活を客観に徹したリアリズムで描いた作家。1909年の「赤い線」および’24年発表の「リュウシュランナン・ヨーセッピ」の二作が代表作。とくに後者は、フィンランド人の性格をこれほど客観的に正視した小説はないといわれ、人間心理を洞察した傑作とされる。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報