インスタマチックカメラ(その他表記)Instamatic camera

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インスタマチックカメラ」の意味・わかりやすい解説

インスタマチックカメラ
Instamatic camera

1963年アメリカ合衆国のイーストマン・コダックが発売した,写真フィルム簡易装填式のアマチュア向け小型カメラ。画面は 26mm×26mm判。フィルム巻き取りスプールを内蔵する,専用コダパック・フィルムカートリッジを使用した。Xシリーズは電池不用のフラッシュマジキューブ)を装着できるようになっており,また絞りシャッター速度,フィルム感度などの調整を一切不要とし,押せば写る aim and shoot機能をさらに向上させた。日本では 1964年,東京オリンピック競技大会を機に発売されたが,今日では姿を消している。

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世界大百科事典(旧版)内のインスタマチックカメラの言及

【カメラ】より

…露出の自動化,ストロボとの同調から自動調光を経て,自動焦点カメラはコニカC35AFによって最初に実用化され(1977),35ミリレンズシャッター機はほとんどすべて自動焦点化されるに至った。 カメラにフィルムを装てんする操作を簡略化するためにフィルムのカートリッジ化も行われ,コダック社が63年発表した26mm×26mm画面サイズのフィルムを用いたインスタマチックカメラは,アメリカ,ヨーロッパで一時期大量に販売された。16ミリ,あるいは9.5ミリ映画フィルムなどを用いる超小型カメラは第2次大戦前後に数多く作られたが,これが広く普及するようになったのもフィルムのカートリッジ化によるところが大きく,72年コダック社が画面サイズ13mm×17mmとした,いわゆる110ポケットインスタマチック方式を開発し,その後約10年間世界的に普及した。…

※「インスタマチックカメラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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