インテリジェントターミナル(読み)いんてりじぇんとたーみなる(その他表記)intelligent terminal

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

インテリジェントターミナル
いんてりじぇんとたーみなる
intelligent terminal

コンピュータのシステムの一つで、知的端末装置ともいう。端末装置(リモートターミナル)は、主として遠隔地から通信回線を介してデータのやりとりを行うための装置で、入出力を行う装置と、通信回線の制御を行う装置とを備えている。これにさらに小形の計算機(ミニコンピュータまたはマイクロコンピュータ)を付け加え、単なるデータの送受信だけでなく、データのチェック、編集、ファイリングなどのほか、多少の計算などの処理も行い、データ処理機能をもたせたものを、インテリジェントターミナルとよぶ。大形のオンラインシステムでは多数の端末装置をもつので、そのサービスをすべて中央処理装置に受け持たせたのでは、大形計算機にとっても大きな負担となる。インテリジェントターミナルは、この負担を分散すると同時に、端末操作をする人間との対話(マン‐マシン・インターフェース)を、よりきめの細かいものとし、使いやすいシステムとすることができる。通信機能を備えたパーソナルコンピュータを、インテリジェントターミナルとして使用するケースもある。

[石井 博]

 なお、作業ホストコンピュータに任せて、入出力機能のみを行う端末をダムターミナルまたはダム端ともいう。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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