ウィダール反応(読み)ウィダールはんのう(英語表記)Widal reaction

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウィダール反応」の意味・わかりやすい解説

ウィダール反応
ウィダールはんのう
Widal reaction

チフス性疾患の鑑別と診断に用いられる,患者の血清と起炎細菌との間の特異的凝集反応で,発見者のフランスの皮膚科医 G.F.ウィダールとドイツの微生物研究者グルーバーの名をとってグルーバー (Gruber) =ウィダール反応ともいう。腸チフスまたはパラチフスに罹患した場合,発病第2週以後になると原因菌であるチフス菌,パラチフスAあるいはB菌に対する血中凝集素が血清中に増加するので,この3菌の一定濃度の菌液を抗原として血清中の凝集素を定量すれば本病の診断ができる。

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