ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
ウィルヘルム・フォン・ホラント
Wilhelm von Holland
[没]1256.1.28.
ドイツの対立王 (在位 1247~56) 。ネーデルラントのホラント (オランダ) 伯。神聖ローマ皇帝フリードリヒ2世に対抗して教皇派 (→教皇派と皇帝派 ) によって王に選ばれたが (皇帝位は教皇から承認されなかった) ,支持者は少なかった。 1254年にドイツ王コンラート4世が死ぬと,正式に王として認められるようになったが,その地位は不安定であった。 56年フリースラントの戦闘で戦死,以後 73年まで神聖ローマ帝国の大空位時代が続いた。
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