日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウェファー」の意味・わかりやすい解説
ウェファー
うぇふぁー
wafer
広い意味でのビスケットの一種。ウエハースともいう。ウェファーは古いドイツ語の蜂(はち)の巣の意味のバッフェルWaffelからきたものといわれ、表面が細かい網目模様になっているところからつけられた名前である。甘味が少なく、非常に軽く、さくい性質である。原型は中世ヨーロッパの修道院で儀式用につくられたものとされている。原料は小麦粉、砂糖、粉乳、卵、ベーキングパウダー、食塩、香料などで、水を加えて半流動性の生地をつくる。これを金属の焼き型に流し込み、薄板状に焼き上げる。板状のプレーンなもの以外に、2枚の間にクリームやチョコレートなどを挟んだサンドタイプや、チョコレートをコーティングしたもの、また、ロール型などがある。
消化がよく、口中で溶けやすいので、幼児や病人の食事に用いたり、アイスクリームに添えて口直しに用いたりする。
[河野友美・山口米子]