ウェルズタービン(英語表記)Wells turbine

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ウェルズタービン」の意味・わかりやすい解説

ウェルズタービン
Wells turbine

空気の往復運動のなかで,常に一方向に回転する空気タービン。おもに波力発電に利用される。波力エネルギー変換の一つとして,海面に固定した空気室を設置し,波の運動に対応して,その上部に設けた穴から空気の往復流を得る方法がある。この空気流を効率よくエネルギー変換するため,回転軸に垂直な平面対称な翼を取付けたものであり,どちらの方向からの流れに対しても回転することができる。回転翼形状を工夫することにより,自己起動も可能であり,効率も大型のタービンで約 60%になる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

大臣政務官

各省の長である大臣,および内閣官房長官,特命大臣を助け,特定の政策や企画に参画し,政務を処理する国家公務員法上の特別職。政務官ともいう。2001年1月の中央省庁再編により政務次官が廃止されたのに伴い,...

大臣政務官の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android