ウォーターカンナ(読み)うぉーたーかんな

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ウォーターカンナ」の意味・わかりやすい解説

ウォーターカンナ
うぉーたーかんな
[学] Thalia

クズウコン科(APG分類:クズウコン科)の観葉植物で、北アメリカや熱帯西部アフリカ原産。湿地に生え、葉がカンナに似るためミズカンナの名もあるが、花は貧弱である。有名なのはデアルバータT. dealbata Fraser種で、北アメリカのフロリダをはじめ数州に分布し、高さ1~3メートルに達し、長い葉柄の先に緑色、長楕円(ちょうだえん)形で白粉を帯びた葉をつける。ほかにゲニクラータ種があるが、あまり栽培されない。低温には強く、関東地方以西では戸外で育つ。鉢に植え、水槽などに入れ、鉢の上面を水面と同じ位置に置き、観賞する。繁殖株分けによる。

[坂梨一郎 2019年6月18日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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