20世紀西洋人名事典 「ウラジミルキルション」の解説
ウラジミル キルション
Vladimir Mihaylovich Kirshon
1902 - 1938
ソ連の作家。
ロシア・プロレタリア作家協会である「ラップ」の指導者の1人。1927年「コンスタンチン・チェリョーヒン」で脚光を浴び、新しい人間としての労働者の群像を鋭くえぐり、政治意識の中に現代感覚も織り混ぜながらまとめた「鉄路はうなる」(’28年)でその地位を確立した。その後も「風の街」(’28年)や農村を描いた「穀物」(’31年)、「裁判」等を発表。’37年密告によりトロツキストとして逮捕され、翌’38年獄死した。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報