エイキンズ(読み)えいきんず(その他表記)Thomas Eakins

日本大百科全書(ニッポニカ) 「エイキンズ」の意味・わかりやすい解説

エイキンズ
えいきんず
Thomas Eakins
(1844―1916)

アメリカの画家。W・ホーマーとともに19世紀末の写実主義絵画を代表する一人。フィラデルフィアに生まれる。ペンシルベニア美術学校を出たのち、1866年から数年にわたってヨーロッパで研究。スペインでJ・デ・リベラとベラスケスから衝撃を受けたことがその後の進路を決定づけた。帰米後は厳正で冷酷なリアリズムによる人物画と風景画を描いたが、なかでも外科手術の光景を扱った2点の野心作は大きな反響を巻き起こした。数学や解剖学に強い興味を寄せるエイキンズは写真にも深い関心を示し、写真家マイブリッジとの共同実験による連続写真を撮影して人体の動作を研究した。晩年は大学教授、科学者など知的エリートの肖像を多く手がけたが、いずれも暗い内向性を示している。

[桑原住雄]


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