改訂新版 世界大百科事典 の解説
エコノメトリック・ソサエティ
Econometric Society
数学的・統計的方法に焦点を置く経済学の分野における研究者で構成される国際的な学会。計量経済学会と訳される。1930年,R.フリッシュ,J.ティンバーゲンら若い経済学者が中心となって,数理経済学,計量経済学などの経済学の新しい分野の発展を期して,アメリカのクリーブランドで結成された。ケインズ,シュンペーター,B.G.オリーン,I.フィッシャーら当時指導的な立場にあった経済学者をも擁して,経済学研究において新機軸をつくり出していった。現在3000人近い会員を擁し,この種の国際学会のなかで最大規模のものの一つとなっている。機関誌は《エコノメトリカEconometrica》(1933創刊)。
執筆者:宇沢 弘文
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報