ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説
エストゥールネイユ・ド・コンスタン
Estournelles de Constant, Paul-H(enri)-B(enjamin) d'
[没]1924.5.15. フランス,パリ
フランスの外交官・政治家。男爵の称号をもつ。外交官としてモンテネグロ,トルコ,オランダ,イギリスなどを歴任後,政界に入り,1895年下院議員に当選。 1904年上院に転じる。 1889年に始った各国議会間の協議において積極的な活動を展開し,常設仲裁裁判所の創設を目指した 99年のハーグ平和会議にフランス代表として出席。 1902年同裁判所が軽視されそうな気配になると,アメリカの T.ルーズベルト大統領に会い,メキシコとの紛争を同裁判所に付託するよう説得,以後各国政府もこれにならうようになった。 05年各国に支部をもつ国際調停機関の本部をパリに設立。 07年の第2回ハーグ平和会議招集へ向けて尽力した。国際融和と軍縮推進の努力に対し,09年 A.M.F.ベールナールトとともにノーベル平和賞を受賞。
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