最新 地学事典 「エナメル蛋白質」の解説
エナメルたんぱくしつ
エナメル蛋白質
enamel protein
歯のエナメル質中に有機基質として含まれるタンパク質の総称。エナメル質の石灰化の進行とともに総量が減少し,また含有成分も大きく変化する。個々の成分の正確な同定はまだ行われていないが,一般的には,幼若エナメル質の主成分をアメロゲニン(amelogenin),成熟エナメル質に含まれる成分をエナメリン(enamelin)と呼ぶ。アメロゲニンは,分子量21~26kDa程度の比較的小さな分子で,プロリン・グルタミン酸・ロイシン・ヒスチジン等を多く含む。一方,エナメリンはアメロゲニンよりも高分子量の成分で,セリン・アスパラギン酸・グルタミン酸・グリシン等の多い,酸性タンパク質とされている。
執筆者:佐俣 哲郎
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

