エニスキレン(その他表記)Enniskillen

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エニスキレン」の意味・わかりやすい解説

エニスキレン
Enniskillen

イギリス北アイルランド南西部,ファーマナ地区の行政府所在地。イニスキリング Inniskillingとも表記され,アイルランド語では Inis Ceithleann。旧ファーマナ県に属する。上アーン湖と下アーン湖の間のセスリン島に位置し,戦略上の要所として古くはファーマナのマグワイア家の要塞があった。ジェームズ1世によってイングランドに統合され,1689年,ジェームズ2世が送り込んだ軍隊を打ち破ってプロテスタントの要塞として名をあげた。軍の駐屯地としての歴史が長く,有名なイギリス軍のロイヤル・イニスキリング・フュージリア連隊と第6(イニスキリング)騎兵隊はこの町の名を冠する。今日では農産物集散地であるほか,食肉加工や靴下製造も行なわれている。近くのデベニッシュ島には 6世紀に聖モレーズが建造した聖マリア修道院の遺跡がある。19世紀末に活躍した詩人劇作家のオスカー・ワイルドは,1618年に創立された王立学校で学んだ。人口 1万3599(2001)。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む