デジタル大辞泉 「二分」の意味・読み・例文・類語 に‐ぶん【二分】 [名](スル)1 二つに分けること。また、二つに分かれること。「人気を二分する」「勢力が二分する」2 春分と秋分。また、春分点と秋分点。3 印刷で、和文活字・インテルなどの幅が、各号やポイントの全角の大きさの2分の1であること。半角。「行間は九ポ二分」[類語]分割・両分・大別・区分・区分け・分ける・掻き分ける 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「二分」の意味・読み・例文・類語 に‐ぶ【二分】 〘 名詞 〙① 割合で一〇分の二。② 令制で、国司の第四等官(目(さかん))を、その給与として受ける公廨稲(くがいとう)の配分率によって呼んだもの。主に、年官として与えられる官をいうのに用いる。二分の官。[初出の実例]「従二二分一転二任尉一之者不レ勤二御禊前駈一之由万人所レ知也」(出典:中右記‐元永二年(1119)四月一二日)③ ( 「二歩」とも ) 一分(一両の四分の一)の二倍。一両の二分の一。[初出の実例]「二十日あまりに四十両、つかひはたして二歩残る」(出典:浄瑠璃・冥途の飛脚(1711頃)下)④ ( 「二歩」とも ) 江戸時代、吉原の座敷持ちまたは部屋持ち女郎の揚代金。または、踊子の枕代金。また、その遊女や踊子。[初出の実例]「日半日ねこをじゃらして二歩とられ」(出典:雑俳・柳多留‐一三(1778))⑤ ⇒にふん(二分)・にぶん(二分) に‐ぶん【二分】 〘 名詞 〙① ( ━する ) 二つに分けること。二つに分かれること。[初出の実例]「その瓔珞をうけ、わかちて二分(ニフン)なして」(出典:妙一本仮名書き法華経(鎌倉中)八)[その他の文献]〔郭璞‐江賦〕② 和文の活字や込め物などの大きさの呼称。全角の半分、すなわち全角の一辺を二分の一としたものをいう。〔本と校正(1965)〕③ 春分と秋分。また、春分点と秋分点。二分点。〔遠西観象図説(1823)〕 〔春秋左伝‐昭公二一年〕 に‐ふん【二分】 〘 名詞 〙① 一分(いっぷん)の倍の時間。一二〇秒。② 「にぶ(二分)④」をしゃれていう。踊子の枕代の相場。[初出の実例]「磯の禅司が付て来て弐分(にフ)ん取」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例