日本大百科全書(ニッポニカ) 「エベン語」の意味・わかりやすい解説 エベン語えべんごEveny ツングース語の一つ。ラムート語ともいう。少数民族エベン(自称エウェン)の固有の言語。自称はエウェン語。分布は、シベリアのレナ川右岸から東の方へ、ヤナ川・インディギルカ川・コリマ川地方、またオホーツク海北岸、カムチャツカ中部、さらに東のアナディール地方にわたる。1989年のエベンの人口は1万7000人であるが、その約43.9%がいまもエベン語を母語とする。オホーツク海北岸のアルマン方言は特異な方言として知られる。エベン語は、ツングース語のうち、西隣のエベンキ語と親縁関係が深い。[池上二良][参照項目] | ツングース語 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エベン語」の意味・わかりやすい解説 エベン語エベンごEven language ラムート語ともいう。ロシアのハバロフスク地方からオホーツク海北岸,サハ共和国にかけて用いられている言語。ツングース語の一つで,エベンキ語と近い関係にある。話し手は約 7000人。 1931年以来ローマ字による文字言語を有するが,37年以来ロシア文字を使用している。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報