エラミミズ(その他表記)Branchiura sowerbyi

改訂新版 世界大百科事典 「エラミミズ」の意味・わかりやすい解説

エラミミズ
Branchiura sowerbyi

貧毛綱イトミミズ科の環形動物。日本各地に分布していて,水田,池,沼などの底の泥中にすむ。体長はふつう6~8cmほどであるが,なかには15cmになるものもある。体節数は100~200。体の後端の60~70体節には背腹の両正中線上に細い糸状えら突起があり,櫛(くし)の歯のように見える。各体節は2対の短い剛毛の束をもっている。環帯は第10~12体節にあり,雄性孔は第11体節の腹面に開く。頭部を泥の中に差し込んで逆立ちし,えらを水中で揺り動かして呼吸する。キンギョなどの生き餌として店頭で売っているイトミミズの中によく混ざっている。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「エラミミズ」の意味・わかりやすい解説

エラミミズ
えらみみず / 鰓蚯蚓
[学] Branchiura sowerbyi

環形動物門貧毛綱イトミミズ科の水生ミミズ。体の末端に糸状のえらが生じるため、この名がある。体節数約120個。体長は普通60~80ミリメートルであるが、なかにはその倍ぐらいの大きさに達する個体もみられる。色は淡紅または淡紫色。水田や池沼に多く、イトミミズと同じように体の前半を泥中に隠し、えらのある部分を水中に出してこれを揺り動かす。高温、低温のいずれにもよく耐えられるためか、世界中に広く分布する。エラミミズ類は世界にただ1種知られるだけである。

大野正男

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エラミミズ」の意味・わかりやすい解説

エラミミズ
Branchiura sowerbyi

環形動物門貧毛綱近生殖門目イトミミズ科。体長8~15cm,体節数約 120。体の後部に櫛のような鰓がついている。池や沼の泥の中に頭を突込んで逆立ちし,この鰓を水中で揺り動かして呼吸する。日本各地のみならず世界中にも広く分布し,キンギョなどの生き餌に用いられる。

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百科事典マイペディア 「エラミミズ」の意味・わかりやすい解説

エラミミズ

ユリミミズ

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