日本大百科全書(ニッポニカ) 「エルレンマイヤー」の意味・わかりやすい解説
エルレンマイヤー
えるれんまいやー
Emil Erlenmeyer
(1825―1909)
ドイツの有機化学者。ウィースバーデンの近傍に生まれる。ギーセンで勉学、初め薬学者となった。1855年ハイデルベルク大学でケクレの最初の門下生の一人となった。1868年から1883年まではミュンヘン工科大学教授。グアニジンの合成とその構造式の決定のほか、ナフタレンの構造式の提出、エチレンおよびアセチレン中でのそれぞれ二重および三重結合の発見、チロシンの合成など多くの業績があるが、その名を不朽にしたのは、その名を冠する三角フラスコの発明(1866)である。なお、同名の息子(1864―1921)も有機化学者である。
[都築洋次郎]
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