20世紀西洋人名事典 「エルンストカッシーラー」の解説
エルンスト カッシーラー
Erunst Cassirer
1874.7.28 - 1945.4.13.(5.15.説あり)
ドイツの哲学者。
元・オックスフォード大学教授,元・イエテボリ大学教授,元・ニール大学教授,元・コロンビア大学教授,元・ハンブルク大学総長。
ブレスラウ(後のポーランド領)生まれ。
並外れた博識の持ち主で、コーヘン、ナトルプなどと新カント派のマールブルク学派の一人として出発した。二つの大戦の歴史的経験から、20世紀の思想の源流となる著作を生み出していく。前期の代表作として「近代の哲学と科学における認識問題」全3巻(1906〜20年)、後期には「シンボル的動物」としての人間文化についての哲学的究明を論じた「象徴形式の哲学」(’22〜29年)を表した。ナチス政権後はアメリカに渡り、「人間」(’44年)を書き、広く読まれた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報