アフリカ中央部、チャドの首都。チャド湖に注ぐシャリ川とロゴヌ川の合流点に位置する。人口53万0965(1993センサス)、99万8000(1999推計)、152万1882(2019推計)。チャド湖南東の一帯は、中世にはカヌリ王国の中心地で、当時は北に広がるサハラ砂漠を越えて地中海のトリポリやチュニスと結ぶラクダ交易の中継地であった。今日でも町で一般に使われている共通語はアラビア語である。現在の町はフランスの軍人ラミーの占拠によって1900年に築かれた砦(とりで)を起源とし、かつてはフォール・ラミーFort Lamyの名で知られたアフリカ中部の代表的な植民都市であった。おもな輸送手段が自動車にかわり、エンジャメナは中央アフリカ共和国のバンギ、スーダンのハルトゥーム、ナイジェリアのカノなどと陸路で結ばれ、国際空港も開かれている。赤土造りのアフリカ人街やモスクを中心とする典型的なスーダン型都市である。
[端 信行]
中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...