バンギ(読み)ばんぎ(英語表記)Bangui

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バンギ」の意味・わかりやすい解説

バンギ
Bangui

中央アフリカ共和国首都。河港都市。同国南西部,コンゴ民主共和国との国境をなすウバンギ川西岸に位置。19世紀末フランスの植民地政策の拠点となり,ウバンギシャリ植民地の中心地であった(→フランス領赤道アフリカ)。ウバンギ川舟運の終点で,河川運輸に頼っていた中央アフリカ共和国の貿易中心地として独立後急速に発展。ダイヤモンド綿花木材,コーヒー,サイザルアサなどを輸出し,建築資材,工業資材を輸入。石鹸醸造などの工場や大学がある。コンゴ共和国ポアントノアールブラザビルと鉄道で結ばれている。人口 62万2771(2003)。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「バンギ」の意味・わかりやすい解説

バンギ
ばんぎ
Bangui

アフリカ中央部、中央アフリカ共和国の首都。同国の南に接するコンゴ民主共和国(旧ザイール)との国境を流れる、コンゴ川の支流ウバンギ川に面した河港都市である。人口62万2000(1999推計)。海港をもたない内陸国中央アフリカで、コンゴ共和国のブラザビルとの間に定期航路をもつバンギは、文字どおり同国の政治、経済の中心地である。ここから輸出されるものとしては、木材、コーヒー、カカオ、ダイヤモンドなどがある。バンギとは土地のことばで「急流」を意味する。1890年、ウバンギ川をさかのぼってきたフランス軍は、この地で川の遡行(そこう)をあきらめ基地を築いた。これがバンギの起源で、こののちウバンギ・シャリ植民地の中心地となった。

[端 信行

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