20世紀日本人名事典 「エンプソンウィリアム」の解説
エンプソン ウィリアム
Empson William
07の批評家,詩人
- 国籍
- イギリス
- 生年
- 1906年9月27日
- 没年
- 1984年4月15日
- 出生地
- ヨーク州フルフォード・ホワイトハウス
- 学歴〔年〕
- ウインチェスター・カレッジ,ケンブリッジ大学モダーン・カレッジ〔’26年〕卒
- 経歴
- ウインチェスターカレッジを経て、ケンブリッジ大学モダーン・カレッジで数学を専攻する。’26年数学優等生試験第一部で一等をとり、BA.の学位を取得して卒業、更に文学に転じ、’29年英文学優等生試験第一部で特等をとって及第する。在学中に書いた「Seven Types of Ambiguity(曖昧の7つの型)」を’30年に発表し、批評家としての地位を確立、当時の〈新批評家〉たちに大きな影響を与えた。また17世紀の形而上学的な詩の影響を受けた難解な詩を書くことでも知られており、’35年詩集「Poems」を刊行。’31年東京文理科大学に英文学講師として招かれて来日、’34年に帰国するまでに東京帝国大学でも教えた。その後’37年〜39年と’47年〜52年の2回北京の燕京大学で教鞭をとり、’53年以降はシェフィールド大学の英文学教授をつとめる。’79年サーの称号を受けた。他の著書に評論「牧歌の諸変奏」(’34年)「複雑語の構造」(’51年)、詩集「吹きつのる嵐」(’40年)「全詩集」(’55年)など。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報