オイチシカ油(読み)オイチシカゆ(その他表記)oiticica oil

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オイチシカ油」の意味・わかりやすい解説

オイチシカ油
オイチシカゆ
oiticica oil

バラ科Licania rigida種子から得られる乾性油。その構成脂肪酸の主成分は高度不飽和のα-リカン酸 (油状) で,光が当るとその立体異性体であるβ-リカン酸 (高融点) に変化して固化する。またリカン酸と乾燥性や反応性が類似しているエレオステアリン酸を主成分とする桐油と,性状 (乾燥の速さ,ゲル化に要する時間など) が酷似している。特殊塗料,印刷インキワニスエナメルなどに利用される。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android