桐油(読み)キリアブラ

大辞林 第三版の解説

きりあぶら【桐油】

きりゆ【桐油】

とうゆ【桐油】

アブラギリの種子から採った乾性油。オレイン酸のグリセリン-エステルを主成分にし、油紙をつくるときなどに使う。食用にはできない。きりあぶら。
「桐油紙」の略。
「桐油ガッパ」の略。

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精選版 日本国語大辞典の解説

きり‐あぶら【桐油】

〘名〙 乾性油の一つ。日本産のものはアブラギリの種子からとったもので、黄色または橙(だいだい)色の液体。傘、油紙など防湿に用いられる。中国産のものはシナアブラギリの種子からとったもので、黄色または黄褐色の液体。塗料、薬用、リノリウムなどに用いられる。とうゆ。きりゆ。

きり‐ゆ【桐油】

とう‐ゆ【桐油】

〘名〙
① =きりあぶら(桐油)〔温故知新書(1484)〕 〔明一統志〕
※歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)三幕「(トウユ)に包みし廻文状を」
※俳諧・五老文集(1693か)「月の雪桐油は有や坂の駕籠〈許六〉」

と‐ゆ【桐油】

〘名〙
① 「とうゆ(桐油)」の変化した語。
▼とゆの実《季・秋》
※俳諧・誹諧通俗志(1716)時令「桐油(トユ)の実」
※浄瑠璃・車還合戦桜(1733)四「又一しきり降る雨に〈略〉ヤレお客様乗物にお召なされ、桐油(トユ)よ合羽と取繕ひ」

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世界大百科事典内の桐油の言及

【キリ油(桐油)】より

…〈とうゆ〉ともいう。アブラギリ属植物の種子核油。実際の採油には,ニホンアブラギリ(生産地は北陸,山陰,南関東),シナアブラギリ(中国),カントンアブラギリ(中国南部)の3種が用いられる。搾油は,まず成熟果実を発酵,粉砕して種子を分離し,乾燥後温圧法によって行われる。通常2番しぼりまで行い,種子180lから約3~3.3lの油が得られる。代表的な乾性油で,主成分はα‐エレオステアリン酸(80%),およびオレイン酸(15%)のグリセリドであり,そのほか少量のパルミチン酸およびステアリン酸グリセリドを含有する。…

※「桐油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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