コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

乾性油 かんせいゆ drying oil

7件 の用語解説(乾性油の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

乾性油
かんせいゆ
drying oil

植物油のうち,ヨウ素価 130以上のもので乾燥性が高いものをいう。薄膜にして空気中に放置するとき,乾燥固化しやすく,不飽和度が大きい。リノレン酸エレオステアリン酸などの脂肪酸含有量の高い亜麻仁油,きり油,えの油などが代表的なもので,大豆油を例外として,主として塗料,印刷インキリノリウムなどの原料に用いられる。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

かんせい‐ゆ【乾性油】

空気中に放置すると酸化されて固化・乾燥しやすい油。亜麻仁(あまに)油桐油大豆油などの植物油。主成分不飽和脂肪酸を含む。ペンキ・印刷インキや油絵の溶剤などに使用。乾油。→不乾性油

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

乾性油【かんせいゆ】

空気中に放置したり加熱したりすると,しだいに粘度が大きくなって固化する性質の油。リノール酸,リノレン酸など不飽和度の高い脂肪酸を成分とする油で,実際にはヨウ素価で判定され,ヨウ素価130以上をいう(ヨウ素価100〜130を半乾性油,100以下を不乾性油という)。
→関連項目植物油脂油脂油性塗料油料作物

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

栄養・生化学辞典の解説

乾性油

 二重結合を多く含むため,薄く広げた場合に空気中の酸素によって酸化されて被膜を形成する脂肪.ヨウ素価130以上の高い油脂.

出典|朝倉書店
Copyright (C) 2009 Asakura Publishing Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

かんせいゆ【乾性油 drying oil】

空気中に放置するか加熱すると,酸素を吸収して,酸化,重合,縮合等を起こしてしだいに粘度を増し,ついには固化する性質をもつ油。キリ油,亜麻仁油のようにそのグリセリドの脂肪酸成分としてリノール酸,リノレン酸などのオレイン酸よりさらに高度不飽和脂肪酸を多く含む油である。一般に油脂は乾性油,半乾性油不乾性油に分類される。乾燥の反応は脂肪酸の不飽和結合と酸素の反応に起因するので,その難易は不飽和性の度合を示すヨウ素価で判定され,それによって油脂を分類することができる。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

かんせいゆ【乾性油】

リノール酸などの不飽和度の高い脂肪酸を含み、空気にふれると酸化されてかわき、固まる性質をもつ油(ヨウ素価一三〇以上)。亜麻仁あまに油・桐油などの植物油がこの類。ペンキ・印刷インク・油絵の具などの溶剤に用いる。乾油。乾燥油。 ↔ 不乾性油

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

乾性油
かんせいゆ
drying oil

空気酸化により容易に固体乾燥膜を形成する脂肪油。一般にヨウ素価130以上。あまに油、荏油(えのあぶら)などのようにリノレン酸、リノール酸などの多不飽和脂肪酸か、桐油(きりゆ)のようにエレオステアリン酸などの共役二重結合を有する脂肪酸を主成分として含み、これらが酸化重合して乾燥する。多不飽和脂肪酸に比し、共役酸は酸化されやすく、酸化重合度が大であるために、桐油などの乾燥膜の耐水性や硬度は高いけれども、乾燥が速やかすぎる場合には、膜にしわができやすい。前述の天然乾性油のほかに、脱水ひまし油など人工的に不乾性油から乾性油に変化させた合成乾性油がある。乾性油はボイル油、スタンド油(いずれも塗料用)、塗料、印刷インキなどに用いられる。ヨウ素価130~100の脂肪油を半乾性油といい、大豆油、菜種油などがある。半乾性油の乾燥は、乾性油のそれに比し遅く、主として食用に供せられる。[福住一雄]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の乾性油の言及

【ヨウ素価(沃素価)】より

…有機化合物のヨウ素価は,ステアリン酸0,オレイン酸90,リノール酸181,リノレン酸274。植物油は塗膜の乾燥性と酸化しやすさから乾性油,半乾性油,不乾性油に分類され,対象となる油脂のヨウ素価が130以上なら乾性油,130~100ならば半乾性油,100以下ならば不乾性油である。油脂のヨウ素価は,乾性油のアマニ油170~204,ダイズ油114~138,半乾性油の綿実油88~121,不乾性油のラッカセイ油82~109,植物脂肪のパーム油43~60,ヤシ油7~16,海産魚油のイワシ油163~195,動物脂の牛脂25~60,バター脂25~47である。…

※「乾性油」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

乾性油の関連キーワードアクリノールインスリノーマエリノメキャノーラ油ウロポルフィリノーゲンIII合成酵素欠損コプロポルフィリノーゲンオキシダーゼ無フィブリノーゲン血メリトリノースリノール酸メチルエステルメリノー[種]

今日のキーワード

平野美宇

卓球選手。2000年4月14日、静岡県生まれ、山梨県育ち。3歳で卓球を開始。07年に小学1年生で全日本選手権大会バンビの部優勝、09年に小学2年生で同大会ジュニアの部初出場を果たし、注目を集めた。13...

続きを読む

コトバンク for iPhone

乾性油の関連情報