オクスフォード運動(その他表記)Oxford Movement

翻訳|Oxford Movement

山川 世界史小辞典 改訂新版 「オクスフォード運動」の解説

オクスフォード運動(オクスフォードうんどう)
Oxford Movement

19世紀前半にオクスフォード大学神学者中心にして展開したイングランド国教会の刷新運動。当時の社会的変動に対応しきれない国教会を批判して,初期教会の伝統に復帰することを通じて社会問題への取組みを強調したが,その底にカトリック教会への接近がみられたために,アングロ・カトリシズムととらえられ,指導者ニューマンのカトリック改宗後,急速に衰えた。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「オクスフォード運動」の解説

オクスフォード運動
オクスフォードうんどう
Oxford Movement

1830年代から半ばにかけて,オクスフォード大学を中心に展開されたイギリス国教会の改革運動
ニューマン・キーブルら神学者が,司教教皇の権威回復をめざし,国教会こそはプロテスタント諸派とローマ−カトリック教会の中道を歩く真のカトリック的教会であると強調した。しかし,カトリック是認の危険をはらみ,やがて大学内や国教会からも非難を受けた。

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