精選版 日本国語大辞典 「おしあな」の意味・読み・例文・類語 おし‐あな 〘名〙 東南の強風を西日本の広い地域でいう。夏の台風の多くはこの風で、「あな」は「あなじ」の略で、西北風の押し返しの意か。おしあなかぜ。《季・秋》 〔日葡辞書(1603‐04)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
日本大百科全書(ニッポニカ) 「おしあな」の意味・わかりやすい解説 おしあな 南東方からの強風に対する西日本の広い地域での呼称。夏の台風に先だって吹く。おしあなの「あな」は「あなじ」(北西風)の略で、北西風を押し返すような形で吹くので、このように名づけられたものと思われる。日本の古い風の局地名で、1603年(慶長8)刊の『日葡(にっぽ)辞書』にもVoxianaとして示されている。[根本順吉] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例