あなじ(読み)アナジ

大辞林 第三版の解説

あなじ

冬、北西の方角から吹く風。あなぜ。 〔多く、近畿以西でいう〕

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

あなじ
あなじ

西日本で吹く北西の冬の季節風の局地名。語源は北西(戌亥(いぬい))の方向から吹くので、「いぬ」が転訛(てんか)して「あな」になったという説と、驚きを表す感動詞として「あな」を考える説とがある。「し」は「にし」「ひがし」の「し」と同様、風の古語である。「あなぜ」ともいう。瀬戸内では「あなじの八日吹き」というが、この季節風は吹き始めると八日も吹き続くことがあるので、このようにいわれ、漁師などは海が荒れるので警戒した。[根本順吉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のあなじの言及

【風】より

…主として富山県以北の日本海側から津軽海峡を太平洋岸に回り込んで,岩手県あたりまで分布する。同じく北系統の〈あなじ(あなぜ)〉という風名の〈あな〉は驚きを表し,〈じ・ぜ〉は風を示す。〈たま風〉同様,悪風として恐怖感を伴う。…

※「あなじ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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