おしゃか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「おしゃか」の意味・わかりやすい解説

おしゃか
おしゃか / お釈迦

釈迦牟尼(むに)の敬語釈迦誕生を祝う4月8日の灌仏会(かんぶつえ)に安置する裸体の釈迦(誕生仏)像から、裸をいい、転じて博打(ばくち)などで負けて裸一貫になることをいう。俗語としては、製品をつくり損ねること、またつくり損ねた不良品をいう。このスラング語源には諸説ある。地蔵像を鋳るに、間違って釈迦像を鋳てしまったことに由来するとも、金細工職人の用語で、溶接の火が強すぎて失敗したことを、「火が強かった」を「四月八日」と洒落(しゃれ)て、お釈迦と連想させたともいわれる。また、製品が使いものにならず、生かせなくなったことを死人と見立て、仏の縁で釈迦を連想したなど、諸説がある。

[棚橋正博]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

2022年度から実施されている高校の現行学習指導要領で必修となった科目。実社会や実生活で必要となる国語力の育成を狙いとし、「話す・聞く」「書く」「読む」の3領域で思考力や表現力を育てる。教科書作りの...

現代の国語の用語解説を読む