スラング(読み)すらんぐ(英語表記)slang

翻訳|slang

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スラング」の意味・わかりやすい解説

スラング
すらんぐ
slang

同一の生活体験、同一の利害関係にある人の間で用いられる卑俗なことば。俗語、卑語、隠語なども含まれ、学生語、兵隊語、水商売用語など、いわゆる位相語、職業語が中心。改まった形では使用を控えることばで、多くは時代の特色を端的に表現し、流行語になるが、自然淘汰(とうた)され、消えていく運命にある。花柳界用語の「お愛想」「つけ馬」などは現在日用語として使われているが、学生用語の「メッチェン」「ゲル」などは第二次世界大戦前の流行語で、同じドイツ語ですでに日用語の「アルバイト」に比べると戦後はほとんど用いられない。戦後は英語が多く使われ、「ナウい」などが出現したが、標準語になるか、消えていくかは予測できない。スラング盛衰は新聞、テレビ、ラジオなどマスコミの操作と深くかかわっているからである。

[船戸英夫]

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